活動内容

品質管理の考え方

自分の研究データが高品質であることを望まない研究者はいないと思います。当研究会では「品質管理」の考え方のラボへの実装について研究者の方と一緒に考えていきます。

不正のメカニズムの検討

故意に研究不正を働こうとする研究者はごく少数だと思います。故意ではないとしても、「これくらいならいいかな」という誘惑は常にあるのかもしれません。では、それらの「不正」や「好ましくない研究活動」が発生しうるのはなぜでしょうか。どういう実践をすればそれらはコントロールできるのでしょうか。その検討のためにはそれらの発生機序に遡って検討してみることが有効です。

電子ラボノート(ELN:Electronic lab notebook)検討

現在、種々のELNが利用可能になってきています。費用面からもかなりリーズナブルに実装できるようになりました。それでもアカデミアでELNを実装するのはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。現在の状況は、20年前臨床試験の領域で電子的データ収集システム(EDC:Electronic Data Capture System)が使われるようになった頃とそっくりである。EDCを実装したら臨床試験が簡単に実施できる、というわけではありません。同様に、ELNを実装したら基礎研究のデータの品質が簡単に向上するわけではありません。どのように実装したらいいのか、利用したらいいのかを研究者とともに考えていきます。

品質管理システム実装例の収集

上記のELNも含めて、品質管理システムをラボで構築することを実例を、研究者とともに検討しその経験を蓄積していきます。